オオサカジン

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2019年01月28日

学生時代の同人誌づくりの記憶

もう十年近く前のことになりますが、私は大学へ入学して間もなく、高校時代の同級生とマンガやアニメの二次創作、いわゆる「同人活動」を始めました。



 もともと絵を描くことが好きで、美術部にこそ所属はしていませんでしたが、自身でデッサンの教本とスケッチブックを購入し独学にて絵の勉強をしていました。






そういった地道な努力の賜物か、一緒に同人活動を始めた友人二人と比べ、基礎的なデッサンの力は一歩先に行っていたと感じています。






 ただ、それまでの素描の世界から一転して、マンガ的なハッキリとした線を描くということに慣れておらず、またいわゆる「コマ割り」や「ペン入れ」などの作業が思った以上に困難であったこともあり、最初のうちは10ページの作品を完成させることにも、非常に苦労をしました。





 その上、同人誌の原稿を入稿する際は、一度データ化して印刷所への持ち込みを行っていたため、そのための作業に想像していた以上の時間や労力がかかりました。




普段何気なく手にし読んでいる漫画ですが、絵をかいて印刷をかけるという行為に、これだけ多くの手間や技術が詰まっているのかと、この時になって初めて驚嘆し、漫画家や出版に携わる方々の苦労を垣間見た気持ちでした。






大学入学から二年ほど経過したあたりで、同人活動を始めた当初の熱もだいぶ落ち着き、仲間とのミーティングも構想を練る、






という名目での飲み会に変化していきました。大学三年生になったころにはほとんど同人誌を描くということもなくなりました。




 活動を巡って仲間内で争うことも多々ありましたが、同人誌即売会イベント当日のお祭り騒ぎのような時間も、そこで外部の人々と知り合うことができたことも、今振り返ってみるとかけがえのない経験になっていたな、と感じています。






学生時代に部活動など大学の中だけではない外の世界と、同人活動という趣味の領域で関わる事の出来たことは、私の中で一生の財産となっています。
Posted by oosakadojin at 00:17